はじめに
当院では、肩関節と肩甲骨の関係性(肩甲上腕リズム)に、身体全体の運動連鎖における肩甲骨と股関節の連動性に着目してアプローチしていきます。
関節の正常な運動連鎖は、以下のようになります。
肩甲上腕リズムを作る肩甲骨の柔らかい動きは下半身、特に股関節との連動性で安定します。(詳細は後述します)
炎症、損傷、どのケースにおいても早い段階で痛みはなくなりますので、拘縮予防のためにも早めの施術をお勧めしています。
肩関節の痛み・拘縮
について
肩関節の痛み・拘縮は関節を取りまく組織(筋肉,腱,靭帯)が炎症や損傷,断裂を起こしたり、圧迫されたりする状態で起こります。
肩関節の痛みには、以下のような症状や疾患が含まれます。
【肩関節周囲炎】
【肩腱板損傷】
【石灰沈着性腱板炎】
【上腕二頭筋長頭腱炎】
【インピンジメント症候群】
通常、動きの制限や痛みを伴い、日常生活に支障をきたすことがあります。
※ 肩関節は、上腕骨頭と肩甲骨から伸びる関節窩が接合して、非常に大きな可動域を持つ球関節になっています。
この肩と腕の関節の名前を肩甲上腕関節と言いますが、柔軟性が高い一方で、肩甲骨(関節窩)からブラ下がっているだけの上肢を軟部組織(筋肉,腱,靭帯)だけで支えているので、損傷のリスクの高い関節と言われています。
肩関節の痛みの原因
・加齢による筋肉,腱,靭帯の擦り減りや変性
・スポーツや重作業による急激な負荷
・腱や靭帯の酷使
・精神的、身体的ストレス
・糖尿病などの基礎疾患
肩関節の痛みの症状
・腕を挙げるなどの運動痛
・悪化すると夜間痛(安静時痛)
・可動域制限
・肩のなじみの悪さ、引っ掛かり、抵抗感
・拘縮(単独の肩腱板損傷では起こらないが、肩関節周囲炎と合わさった場合は起こります)
肩関節の痛みへの
一般的な治療
・安静
・鎮痛剤、抗炎症剤
・注射療法
(ヒアルロン酸,ステロイド注射)
・運動療法(ストレッチ,筋トレ)
・三角巾やアームスリングで固定
(重症の場合)
・手術療法
・電気治療,超音波療法
ただし、これらの患部にフォーカスしすぎた治療や、三角巾、アームスリングでの固定による腕を振らない歩行や不自然な動作は、長期化・拘縮を助長してしまう場合もあります。
肩関節の痛みにおける当院の施術
1.上半身へのアプローチ
・頸,肩周りを和らげ、肩こりの左右差を解消する
・背骨(胸椎)の捻じれを修正し、固まった肩甲骨を和らげる
2.バランス調整
・1で表出される歪みを整えることで骨盤部を正す
3.下半身へのアプローチ
・股関節の制限を取り、安定性を改善
・左右の脚長差を整える
4.損傷部位へのアプローチ
・肩甲骨の左右差を整える
・損傷筋をなじませる
5.東洋医学的アプローチ
・急性,慢性問わず、肩関節を全く動かせない状態であっても、背部兪穴に必中のポイントがあります。
施術はやさしい手技で、効果は1回目から現れます。
患部まわりだけでない全身的なアプローチは、「頸・肩が軽い」「楽に良い姿勢がとれる」などの副次的効果も得られるので、強く回復の道のりを実感していただけると思います。
肩関節と関節運動連鎖
【肩甲骨と股関節】
【股関節】は上半身、特に腰や肩関節と密接に関係しています。
股関節の柔軟性や安定性が低下すると、腰椎から連結している胸椎にも負担がかかります。胸椎→肋骨→肩甲骨、全身の姿勢バランスが崩れ、肩甲骨が不安定になり肩関節にも不均衡な負荷がかかります。例えば、左右偏った猫背や前かがみの姿勢になると肩や首に過緊張が生じやすくなる状態です。
【肩甲骨】の動きは、運動連鎖を通じて股関節に大きな影響を与えます。
肩甲骨の安定性が不足すると、体幹の動作が不十分になり→胸椎→腰椎→骨盤部、結果として股関節に過剰な負担がかかります。
関節の正常な運動連鎖は、以下のようになります。
つまり、【股関節】の制限を解消し姿勢を改善することで、【肩甲骨】と体幹の適切な連動性を取り戻し、より自然な【股関節】の動きが腰椎→胸椎→肩帯をなじませ肩の痛みを癒します。
当院は、肩の痛みを抱えることで起きる不安やストレスにも寄り添いながら、患者様が快適な日常を取り戻せるよう全力でサポートします。
「小さいが気になる痛みが続く」
「酷い痛みを何とかしてほしい」
痛みのために我慢していることや、諦めた又は諦めようと思われていることはございませんか?そうした方をサポートし、力になれることがあれば施術家として嬉しく思います。
当院の施術は身体の変化において、100%自然治癒力が立ち上がります。
心身の不調、どのようなことでもご相談ください。
皆様を心よりお待ちしております。